弱くて今にも押しつぶされそうな自分を
守ろうとしただけだった
まるで獣のように振る舞う
人なんて信用出来ないと
ただひたすらに噛み付く
気高さもなく
震えた身体を隠すように
ただただ吠えた
優しさも同情も
施しも抱擁も
ただただ怖かった
自分だけは自分を裏切らないと
そう言い聞かせて
今日も夜に沈む
いつか朝に登る事が出来たなら
気高く堂々とした獅子になりたい
そしたら
心の片隅にいる
僕を守れる
もう怯えなくていいと
そう伝えることが出来る
夜の底で
いつかを願いながら
また朝を逃していく