しろんのブログ

詩集と写真

眠れる獅子

弱くて今にも押しつぶされそうな自分を
守ろうとしただけだった

まるで獣のように振る舞う
人なんて信用出来ないと
ただひたすらに噛み付く

気高さもなく
震えた身体を隠すように
ただただ吠えた

優しさも同情も
施しも抱擁も
ただただ怖かった

自分だけは自分を裏切らないと
そう言い聞かせて

今日も夜に沈む

いつか朝に登る事が出来たなら

気高く堂々とした獅子になりたい
そしたら
心の片隅にいる
僕を守れる

もう怯えなくていいと
そう伝えることが出来る

夜の底で
いつかを願いながら
また朝を逃していく