しろんのブログ

詩集と写真

相合傘

君とさ
相合傘なんて期待しちゃって
ワザと傘を置いてきた

ふと 見ると
可愛い子と話してる君を見つけた

偶然に期待しすぎて
君は何にも悪くないんだけど
君にイラついてしまった

そうだよね
あんな可愛い子に相合傘をお願いされたら
断るわけないよね


自分が惨めで
情けなくて

私は真っ直ぐ歩き始めた

あぁ……帰る前にセットした髪がグシャグシャだ
メイクもダメだろうな
もういいや……

なんで一緒に帰れるなんて思ってたんだろ
馬鹿だなぁ

この時期の雨は少しぬるくて
ジメッとしてて
蒸し暑くて

ちっともスッキリもしないや

君と帰れなかっただけ
それなのに今は世界が終わったかのようだ



突然肩を掴まれた


そこには何故かびしょ濡れになった君がいる
「俺も傘……忘れたんだよね」

私は笑ってしまった

ずるいなぁ……
ちっとも君を嫌いになる気がしないの

このまま家まで送ってほしいな
ずっと話したいな

少し寂しくなっちゃったから
君と居たいの

そんなの言えるわけないけどさ