しろんのブログ

詩集と写真

2024-02-01から1ヶ月間の記事一覧

吐き出す頭の中の戯言

苦しい物語を書く度に ため息が出るあなたの心の中を描きたいのに こんなにも私は無力で 何も掴めないこの手が酷く憎い人間って文字はね 私は支え合ってるなんて思わなかった善と悪の道の間に在るもの それが人間なんだって そう思っていた昔は下ばかり向い…

月明かり

ビー玉のような月を掴もうと 両手を広げ高く高く背伸びをした私の憧れとか夢だとか全部を詰め込んだ月は いつも満月を見せてくれる訳じゃないんだね細くなったり 見えなくなったり 隠れてみたり 赤くなったり 薄くなったりでもずっとそこにいるのが月なんだ…

雪の降る帰り道

雪の声はとても綺麗だった透き通るような染み込むような 包まれるような しんとした声耳をかする白い華の囁きは くすぐったいような 懐かしいような風で遊ぶ花びらは きらきら しゃらしゃら 舞い踊るように歌ってる今年もまた雪が降る 気まぐれに でも確かに…

硝子の心

我慢をした 我慢出来て偉いねって言われた泣かなかった 泣かなくて強い子だねって言われたとりあえず人前ではニコニコしていた 明るい子だねって言われた分からない事を聞いてみた 馬鹿な子だねって言われたやりたい事を言ってみた 無理しなくていいんだよっ…

眠れぬ夜は枕が冷たくて

ぽんっと出てきた何でもない言葉 あなたにとってはそうなのだろう何でもない言葉だから 次から次へと出てくるただの言葉のキャッチボールなんだよね 私から見ると まるで真っ暗な口の奥から 自尊を守る、鋭くてギラギラした刃が 嫉妬に漬け込んだジクジクし…

転生

生まれ変わりたい今とは別な場所今とは別な仕事今とは別な身体声は……可愛い声がいいな そしたらきっと何か変わるのだろうか 自分ではどうしようもないこと変えられたんだけど変えなかったもの 変えれなかったもの1歩踏み出せたもの 諦めたもの 私の後悔がこ…

穢れた世界に花束を

美しい海が汚されるように 静寂な森が荒らされるように むやみやたらに命を狩るように人は綺麗なものを汚したがるあなたの心だってそうされたのでしょう?心が綺麗な人から順番に傷つけられる 一生懸命な人から順番に笑われる 弱ってる人から順番に責められ…

虚空に時雨が降る時に

何もしたくない自分がいて 動けない自分がいてでも 何もしたくないわけじゃないんだよ 行きたくないわけじゃないんだあの場所に忘れてきたものを取りに行きたい 取り戻したい 思い出したい 朝が怖いなんて 夜が辛いなんて そんなのもうたくさんなんだ モノク…

その先に見えたんだ

あなたに出会った その時から私は恋をしたんだあなたに見てもらいたくて 知ってもらいたくて 必死だった いつしかあなたの幸せを願うようになった あなたの涙を拭きたくなった あなたの笑顔を護りたくなった 愛する意味を知った 恋とか愛とか そこよりももっ…

甌穴

永遠とも思える長くて寒い夜に このまま飲み込まれてしまいそう夢にまで押し寄せてくる現実が とても怖くて 憂鬱で目を閉じるのを躊躇ってしまう 努力を笑われる 結果を奪われる 工夫が奇異なものと捨てられる流れに乗れずクルクルと 夜の川をクルクルと抜け…

指先と夜の淵

ねぇ笑って見えてる?君から見て僕は笑えてるかな なんでそんな事聞くのかって?君の目に孤独が見えたから 引き寄せられるように 繋がるように僕と君は指先を合わせる 分かってもらえると思っていた 分かると思っていた でも君の孤独と 僕の孤独は違う場所に…

百薬の長は愛だと信じたい

いつもとは違う自分の身体に戸惑う 得体もしれない なにかに この身をどうされてしまうのかただただ怖くなる自分で自分を助けることが こんなにも大変で 自分で自分を慰める事が こんなにも心細かった誰かの温もりが欲しいそれで治るなんて思ってないけど 当…

混ざりきらない感情を上から見る

ふわふわと ふらふらとタダヨう タユタう苦しくもないんだ 浮いてるだけだから楽しくもないんだ 浮いている だけだから ぼんやり見つめる空は 綺麗なのかもわからなくて周りからは綺麗だと言う声が聞こえるけれど それがわからなくてみんながわからないから …

銀世界には光が降り注ぐ

みんなを包み込むような白くふわりとした世界 誰もが立ち止まりほっこりとした笑顔になっていく 優しい世界それでもその世界は暖かいから 時々溶けてしまいそうになる時々凍てついてしまう時もあるそんな世界を護ってくれていたのは あなたでした溶かさない…

笑顔の仮面

僕の涙が花になったら 僕の苦しみが星になったら 僕の痛みが虹になったらこの傷も意味があったのかな胸の傷 背中の傷 腕の傷 目の傷 喉の傷 耳の傷 脚の傷心の傷 全てが何か意味があって刻まれてて君を幸せにするためのものであったのならそれでいい いいわ…