しろんのブログ

詩集と写真

2024-01-01から1ヶ月間の記事一覧

逃げてもいい

軽やかな足取りで何も無い道を歩いていく青が広がっていく風が舞い上がっていく弾ける水しぶきが空を飾る 何も無い僕はこんなにも自由だった自分で決められる事が少なすぎる大人になって僕は嫌だと逃げ出した 誰が決めたか分からない常識も「みんな」ってい…

愛に染められて

あなたを想う事が いつの間にか私の生きる意味となりあなたを愛することが 私の誇りとなった 寒凪の日にキラキラと舞う六花の花 それはとても美しくて 優しくて 私の腫れた目をそっと撫でてくれたあなたのその声が私を包み込み 愛に抱かれる意味を知った あ…

溢流するのは名も無き感情で

なんだろう出処も分からない何処に吐き出せば良いかも分からないジクジクと ヒリヒリと 私の身体の中を這い回るように こぽこぽと湧き上がるように ゆっくりと広がるように 苦しいなぁ…… とにかく吐き出してしまいたいけど 誰かに渡す訳にはいかなくて 誰か…

刻まれた傷は無くなることはない

何も無い 何も無い部屋に色とりどりの錠剤は 1つ 1つと不安を満たしてくれる飛べるはずもないのに 飛びたいなと呟く茶色いマーブルに染まったパジャマを来たまま あの時大好きだった歌を聴いては 生きろと否定される 社会に置いていかれて 心はポツリと転が…

愛を見る

あなたの愛が知りたくて 確かめたくて あなたを困らせる事ばかりしていたただ心の中が不安なだけなのに 口に出そうとすると 不機嫌な言葉になってしまうんだ怖い怖いと狼狽え 疑心暗鬼に閉じ込められるそんな私が1番恐ろしい者じゃないだろうか 1番近いと思…

あなたが世界を飾る

なんでだろう今日がこんなにも寂しいのはどうしたの?って心に聞いてもぽそりと消えそうな声 こんなにも日常に人がいるのに 寂しくなるのは何故だろう1人の時よりも 独りの時がこんなにも寂しいのは何故だろう 「存在意義が必要かい? ここに君がいる それじ…

それでいい

波のように 行ったり来たり落ち葉のように ひらりふわり掴みどころのない心は ふらりふらりと逃げていくそれでいいじゃないか 我慢したくないなら しなくていい泣きたいなら 泣いていい1度決めたことを 諦めてもいい未来のために生きなくていい 今を生きても…

ただ夕日が綺麗だっただけ

帰り道を一緒に帰りたくて 普段は待てない2時間を ずっと待っていたんだ喜ぶ顔が見たくて 帰りに一緒に食べたくて お菓子も作ってきた僕にとっては帰り道は特別な時間 誰にも邪魔されず 君を独り占めしてるような そんな時間なんだでも君は少し素っ気なくて …

恋焦がれて恋衣

孤独をも感じさせるような冷たい夜に あなたの暖かさを頼りに手を伸ばす あなたに寄り添えるこの時間こそが 生きる理由のように思えたやっと息が吸えるように 私の奥の方に火が灯るあなたを想う気持ちが衣のように 身体を包み込む暖かいような 切ないような…

白い吐息はおぼろ雲のように

吸い込んで吐いた吐息は溶けて消える透き通るような風の中で僕は誰にも聞こえないように疲れたと呟いた ヨレヨレになった服も じんじん痛む脚も その理由も分からないまま夜になった 思い出せるのは 重圧を感じた瞬間の一コマそれだけが頭の中をぐるぐると駆…

付和雷同

不器用な私も 怖がりな私も 泣き虫な私も すぐに傷ついてしまう私もそれが私なんだって そう思うようにしていた自分を好きになること 自分らしく生きることはとても難しくて誰かに合わせて生きる方がよっぽど楽で だからみんなに嫌われたくなくて たくさん我…

三猿の手

辛い事があっても 悲しい事があっても 腹が立つ事があってもそうやって笑う君周りからはさ、メンタルが強いとか いじられるのが好きだからとか他人に興味がない だとかそんな周りからの都合の良い解釈で 決めつけられてしまうね ホントは 何も無かったふりを…

花のキヲク

君は花のように笑うふわっとした空気が 甘く優しい香りが辺りを包み込む柔らかな手で撫でられて 零れた涙は数え切れないな しゃがんで貼ってくれた絆創膏 ふと目が合うと高鳴る心臓撫でた髪はただただ艶やかで クラクラしてしまいそうだ 僕が道端の花を見て…

伝え方

隣で眠る君の頬に手を添える涙の乾いた跡を指でなぞった私が触れると毛布を掛け直してくれる そんな無意識の優しさがとても愛おしいこんなに優しい君が泣く理由があるのなら それを引き受けたいと思ってしまう君は嫌がるだろうけどね君が泣くのは嬉しい時だ…

膝を抱える

重い重い水の中辛い気持ち 悔しい気持ち 虚無感たくさんの気持ちを吐き出したいのに 「死にたい」の一言に詰め込んだ膝を抱えてるから息が出来ない 立ち上がれば腰の高さにも満たない水面分かってるなぜ立ち上がらないのか そう思うよね隠れたいだけなのかも…

白い壁に

あなたはいつも笑顔なんだねどんな事を言われても何があっても機嫌が良さそうに見える あの時だって怒っても良かったのに 憎んでも良かったのにあなたに聞けば 怒ったりしてるよ! っては言うけれど私には染みてくる怒りを上塗りしているように思えた なんだ…

英雄とは

災害の時物資を運んでくれた方赤ちゃんのミルクとオムツとたくさんの毛布 自前で用意してくれた魔法瓶に入ったお湯 小さい子供達でもすぐに食べれる食べ物震えてしまうほど嬉しかったのを覚えている避難している時1番辛いのは 子供達の泣き声を聞いていると…