しろんのブログ

詩集と写真

英雄とは

災害の時

物資を運んでくれた方

赤ちゃんのミルクとオムツとたくさんの毛布
自前で用意してくれた魔法瓶に入ったお湯
小さい子供達でもすぐに食べれる食べ物

震えてしまうほど嬉しかったのを覚えている

避難している時1番辛いのは
子供達の泣き声を聞いているときだった

アラームがなる度
お腹が空く度
何かを思い出す度

聞こえてくる泣き声に応えられなくて
自分の無力さが痛いくらいわかった

私もまだ子供だったけど
お姉さんとして何とかしてあげたい
そう思っていた

物資だけじゃない

何も無くなった時にはじめて
いつもの日常にどれだけの人達が関わってくれて
それで生活が成り立っていると知った

大人になっても
1人では何も出来ない
何も作れない
誰も助けられない

たくさんの人達と力を合わせないと
生き残れない

だから私は感謝を忘れたりしない

あの時、誰よりも物資が届いた事を喜んでくれた運転手さん

あの時、私達以上に暮らしやすさをこだわってくれた建設業の方

あの時、毎日のようにたくさんの飴を持ってきてくれた大工さん

あの時、自分が辛いのをなかなか言い出せなかった私に話しかけてくれた臨床心理士の方

いつも前向きで 優しく声をかけてくれた
警察、消防、自衛隊の方々

ほんとにありがとう


きっと昨日の地震でたくさんの人が辛い思いをしてる
地震が終わっても
津波警報が解除されても
まだまだ終わらないのが災害

生活の基盤が潰されて
突然
ホントに突然
非日常に突き落とされる

テレビの向こうの世界が目の前に広がる

その絶望感


それを救おうと駆けつけてくれる英雄のみなさん
いろんな視点から助けようとしてくれる英雄のみなさん

私はきっと、現地に行ったら足でまといになってしまうけど
遠い場所でも私が出来ることがある
あの時手を伸ばしてもらった安心感を私も伝えたい


遠くに居ても
大層な力が無くても

みんな英雄になれるんだ