しろんのブログ

詩集と写真

自愛と慈愛

何万回の夜を涙に染めて
何万回の朝に絶望をして

今日も元気と思われながら
辛さをチラつかせながら
笑顔で挨拶をする

挨拶をする度に
心がチクチクするんだ


辛い事は伝えなきゃ伝わらない
でも伝えたら迷惑そうな顔をするのでしょう?

何かあったら相談してくれ
何もなければ話しかけてはいけないのでしょう?

そんな無責任な言葉が世の中に溢れている
溺れてしまいそうなくらい
溢れている


流れの弱い隅っこにいれば
少し楽になれるけど

そこから少しでも離れる時が怖くなる

世の中はそんなに優しくないって気付いてしまう


わかったつもりで必死に踏ん張っても
震えた足では耐えられそうにないな


人はそれを弱いと甘いと言うけれど
そんなあなたも心当たりがあるんじゃないかな?

人はそれほど違わないから

人の弱さはみんな一緒
他は違う所が多いのに

寂しくなる時
傷つく時

みんな似たように落ち込むね


そんな強がりで怖がりで
人の弱さを無視できないくらいは優しい

そんな世の中の人々が
愛しくて仕方ない

そんな曖昧な憂鬱が
今日も私を悩ませる