しろんのブログ

詩集と写真

それは朝が寒いから

狭くて暗くて
その中でうずくまる

上手く歯車になれない僕は
簡単に弾かれてしまう

代わりの歯車はいくらでもあって
わざわざ僕を整えたり
他の歯車を変える必要もなくて

僕を変えればそれですむ

そう思うのは当たり前だ



誰かの1番に
何かの1番になりたくて

今日も何かに追われる

それが何かも分からないまま
追いつかれた僕の心はズタズタになった

こんな僕は1番にはなれない

そう思うのは当たり前だ


一人の時間
独りの時間

似ているはずなのに

こんなにも独りが苦しいのは

僕の心が弱いから

だから誰も居ない

そう思うのは当たり前



抱きしめられたい欲求も
愛も正義も憎しみも諦めも全て入ってる心の押し入れも
誰かに守られたい願いも
自分を許す自分が欲しいのも

全部僕だ

身勝手すぎる人々も
上しか見てない社会も
チグハグな貼り絵のような世界も
誰にも頼らない事が美しいと言われてしまう価値観も

それが世の中だ

そうじゃないと
世界はもっと優しくて
分かり合える
自分を大切にする事が大事だと

そんな優しい世界が隅っこに追いやられる

みんなはどこに行くんだろう

みんなに追いつくには
この身体じゃ無理なんだろうな


でも隅っこには
僕の好きな場所がある

理由も無く一緒にいたい人がいる


それでいい


白も黒も
表も裏も
上も下も

言葉1つでコロコロと変われる世界

微睡むように
溶けるように

あやふやな世界を
今日も眺めていこう

それでいい