しろんのブログ

詩集と写真

秘密の告白

蛙の鳴き声がする

しんっとした静寂の中を鼓動のような合唱が響く
昼間の名残だろうか まだ部屋は温かった

暑さで火照った身体を撫でるように潮風が心地よく流れていく

不意に甘い香りがする
君からのだとすぐに分かった

小さく寝息を立てて眠る
まるで子供のよう

眺めてるだけで心がほどけていくのがわかる
僕の1番好きな時間だ

手は僕より大きいのに
いつも僕を子供扱いするのに
今は君が子供のようだ

永遠なんて言葉
実感もなくてよくわからなかった

でも
君と同じ景色を見て
一緒に笑って
そんな日々を明日も明後日も続いていて欲しい
それが永遠なのだと
気付くのは遅いかもしれないけど

それは僕の幸せで
よく晴れた今日のように嬉しくて
当たり前の様な偶然がとても愛しくて

その一瞬一瞬を積み重ねて
歳を重ねた数だけ笑い合えるよう

君と共に歩みたい

信じ続ける事は簡単じゃないけど
信じようとしたその一瞬の美しさを
認め合いながら歩みたい

君が起きるまでのこの時間を
どう伝えようか



僕は眠い目をこする君に
おはようと
そう伝えた