しろんのブログ

詩集と写真

結び

太陽は白い光を放つ
瑠璃色の海に
きらめく砂浜

今年も夏が来る

ぼやけて揺らめくアスファルト
光に照らされた君が映える

汗ばんだ艶やかな黒髪
今にも焦げてしまいそうな白い肌
君の飲むソーダ水がキラキラしていて宝石のようだった

この景色を
忘れないように
妖精のような女神のような
君を離さないように

2人の赤い結び目が解けないように
指先で君をなぞる


君の背負った全てをいったん置いて
今は夏を楽しもう

すべてを無くさずに歩くことは大変だから
いったん置いて
半分こして
今は一緒に夏を楽しもう


あなたの小指に
僕の小指を絡ませる

いつかの約束を忘れないように
結び目を結び直すように

切らない指切りを結び続ける