定規のない人生を
ふらふらと行くあてもなく
ふるふると震えながら
お世辞にも真っ直ぐな線はなくて
ただただ、黒い線がだらしなく
せっかくの白い世界を
ただただ汚していく
白い世界の人から見れば
僕はとても薄汚く
消してしまいたいと思うのだろう
そんな罪悪感から逃げるように
追われるように
クルクルと黒を増やしていく
世界を上から覗き込む瞳
水彩画のような君の声が聞こえた
君の優しい雫は
僕の黒を濁してくれた
雫が染み込んだ後は
青が浮かんできたんだ
赤く滲んだ所からは
愛が浮かんできたんだ
どの色も濃くなりすぎて
初めの色がわからなくなっちゃってたみたい
全てを黒く染め上げようとした世界に
白い場所を残したいと
そう想う願いが生まれた
また君なんだね
僕が空を見上げると
いつも君と目が合うんだ
なんだかホッとする