しろんのブログ

詩集と写真

色褪せる

定規のない人生を

ふらふらと行くあてもなく

ふるふると震えながら

 

お世辞にも真っ直ぐな線はなくて

ただただ、黒い線がだらしなく

せっかくの白い世界を

ただただ汚していく

 

 

 

白い世界の人から見れば

僕はとても薄汚く

消してしまいたいと思うのだろう

 

そんな罪悪感から逃げるように

追われるように

クルクルと黒を増やしていく

 

世界を上から覗き込む瞳

水彩画のような君の声が聞こえた

 

君の優しい雫は

僕の黒を濁してくれた

 

雫が染み込んだ後は

青が浮かんできたんだ

 

赤く滲んだ所からは

愛が浮かんできたんだ

 

 

 

どの色も濃くなりすぎて

 

初めの色がわからなくなっちゃってたみたい

 

全てを黒く染め上げようとした世界に

白い場所を残したいと

そう想う願いが生まれた

 

また君なんだね

 

僕が空を見上げると

いつも君と目が合うんだ

 

なんだかホッとする