しろんのブログ

詩集と写真

花のキヲク

君は花のように笑う

ふわっとした空気が
甘く優しい香りが辺りを包み込む

柔らかな手で撫でられて
零れた涙は数え切れないな


しゃがんで貼ってくれた絆創膏
ふと目が合うと高鳴る心臓

撫でた髪はただただ艶やかで
ラクラしてしまいそうだ


僕が道端の花を見て微笑むのは
きっと君を思い出すからなのだろう

君の香りを思い出しては
心の穴をさするのは

まだ君の事が好きなのだろう


あの日の2人の影法師
夜に溶けるまでずっと繋いでいた
その時の約束は永遠だと
そう思っていたのに


希望が焼けるように熱くて
慰めがじんじんと滲みる

そんな日々に慣れてしまった

何もかもが全部モノクロの世界で
君に置いていかれた世界で

君の好きな場所に行く

そこなら君に抱きしめてもらえる気がした

君が僕に残したものはこの穴だけじゃないと
わかってはいるけれど
苦しくて苦しくて泣き出してしまう

君が最後にくれた
愛していますの言葉

その言葉はまだ穴には上手くはまらないけれど
きっといつかその言葉にありがとうと伝えたい