しろんのブログ

詩集と写真

2024-04-16から1日間の記事一覧

六花の花弁に染められていたくて

静かに揺蕩う水面を見つめてた 三日月だけが映る静かな静かな水鏡に 見とれて見惚れて魅せられていく 覗き込むと見たくもない自分がいた 石を投げつけ消そうとしても また ぼやぁと浮かんでくる そうか 私がここに居るから 見たくもない物を見るのか ならば…

真宵猫

あなたの織った衣に包まれた どうしようも無く勝手な私を 怒るわけでもない 春の夜風は独りではとても寒くて 新緑の木がケタケタと笑っていた 真っ暗な闇の中で 虹になる理由を探しては そもそも光が無いことに気づいた 手のひらの光の中にあなたがいた 空を…