しろんのブログ

詩集と写真

六花の花弁に染められていたくて

静かに揺蕩う水面を見つめてた

 

三日月だけが映る静かな静かな水鏡に

見とれて見惚れて魅せられていく

 

覗き込むと見たくもない自分がいた

石を投げつけ消そうとしても

また ぼやぁと浮かんでくる

 

そうか

私がここに居るから

見たくもない物を見るのか

 

ならばせめてこの水面に身を溶かしたい

せめて貴方のいる水の中に

 

そう想って息を吸い込む

桜の香りがした

 

 

視線を落とせば広がる花筏

私の醜い姿を隠すように

撫でるように

 

散る桜が魅せる百花繚乱

あなたは最後まで鬱くしいのね

 

飛び込めば花弁に纏われるのであろう

 

 

それならば六花の花弁に撫でられていたい

 

それならば皆の灯火に慰められていたい

 

愚かな決意を諦める理由にしたい

 

生殺与奪の戯言を

全て神様のせいにして

 

今は皆に囲まれて眠りたい

ここが1番好きだ

 

貴女が1番好きだ

 

生きる理由はそれでいい