叫びが聞こえた気がして
振り向いたその先
鏡に映った私が居て
「1人になんかさせないで」と叫んでいた
苛立つような
嘆くような
食いしばるような
絞り出したその願いは
私にしか届いていなかった
鏡1枚で繋がる
ワタシと私
繋ごうと伸ばした手は
冷たくて硬い感触で遮られてしまった
置いていかれた感情は
戻りたいと今日も叫んでる
五月蝿い!と振り上げた拳は
随分前から血だらけになっていた
もういいんだよ
今度は広げた手の平で
撫でてあげたいんだ