しろんのブログ

詩集と写真

人肌恋しい

紅く広がる空を見上げては

ほうっと息を吐きだす

 

山々の影に溶けるように消えていく太陽は

何かを言いたげに

じわり じわりと今日の終わりを憂う

 

蒸されるような纏わりつく空気を

呆れた海風がさらって行った

 

夏の夜が落ちてきた

 

 

じとりと汗ばむ肌を指でなぞり

君に触れる理由を探す

 

なぞる指先に想いを乗せて

暑いのは夏のせいなのかと、君に問いかけた