帰り道を一緒に帰りたくて
普段は待てない2時間を
ずっと待っていたんだ
喜ぶ顔が見たくて
帰りに一緒に食べたくて
お菓子も作ってきた
僕にとっては帰り道は特別な時間
誰にも邪魔されず
君を独り占めしてるような
そんな時間なんだ
でも君は少し素っ気なくて
周りをキョロキョロしてて
なんとなく落ち着かなくて
全然楽しくなさそうで
それでもね
君がいる事が嬉しくて
そんな事気のせいだと決めつけて
恋の向かうままに君を追いかけた
でもそれも長くは続かなくて
君には想い人がいた事を知らされた
なんとなく分かってたよ
そんな気がしていたから
でもね
君があの日
夕日が綺麗と言った僕に
じゃあ月も綺麗だろうから
今日は月も一緒に見よう
その言葉
その一言にすがりたかったんだ
君は何も悪くない
悪くないんだ
独りで見つめる夜空には
月なんて出てはくれなかった
