孤独をも感じさせるような冷たい夜に
あなたの暖かさを頼りに手を伸ばす
あなたに寄り添えるこの時間こそが
生きる理由のように思えた
やっと息が吸えるように
私の奥の方に火が灯る
あなたを想う気持ちが衣のように
身体を包み込む
暖かいような
切ないような
ふわりと飛んでいきそうなその羽衣を
大事に大事に抱きしめた
暗くて辛くて
怖がっていたばかりのその夜が好きになった
夜に甘えるように
あなたに甘えた
寝てしまえば朝が来ることを知っていたから
目を瞑りたくなかった
夜が明けてしまうのが惜しくて
もう少しだけ街をさまよった
明日は少し寒いから
この羽衣に包まれながら
朝日を見に行こう