あなたにそっと寄り添える
この距離感が愛しくて
感じる体温が優しくて
顔を埋めて包まれる
この時だけは世界があなたに染まるよう
この身体全てが触れていたいと
そう願わずにはいられない
心地よい温もり
虫の音色とあなたの吐息
耳元の鼓動が心を落ち着かせてくれる
疲れた身体に染み込んでいく
ここは私の安寧の園
私だけの場所
そんな我儘を抱いてしまうくらい
罪な抱擁だ
このまま溶けてしまってもいいと
心が溶けていく
少し寒い秋の夜に
ふわふわと暖かい甘美の一時
あなたと私だけの優しい一時