しろんのブログ

詩集と写真

煉瓦

私を隠すように積み上げられたレンガ

藁や木の板じゃ心細くて
綺麗な家にしたくて
積み上げたレンガの壁

非力な私は
壁を作ることしか出来なくて
倒れそうなグラグラしたレンガの壁は
私に倒れようと傾いた

いつ潰れてしまうかわからない
でも 手を離せない
そんな時に

君が来てくれた

危ない事をした私に
怒るわけでもなく
呆れるわけでもなく

一緒にレンガをどかしてくれた

君はどうしてそんなに優しいのだろう
放っておいても何らおかしくは無いのだけれど

こんな助ける理由もない私を
君は助けてくれた

ありがとう

今度はゆっくりと頑丈な
私のレンガの家を建てていこう

そう 思わずにはいられなかった