しろんのブログ

詩集と写真

ある日猫を拾った

ずっとついてくる黒く汚れたその猫が

ほっとけなくて


連れて帰って飼うことにしたんだ


とても懐っこくて
甘えんぼうで

どこか危なっかしい君がとても好きになった


まるで誰かさんに似てるみたいで
懐かしくなった


いつもくっついてくれて
寂しい時には膝にのってくれて

私が嫌いな虫が出たら
追いかけ回してくれて

とても優しい君がいたから
ちっとも寂しくなかった


ある日君が外に逃げた

今日は大事な日なのに
どこに行ったんだろう


初めて君が外に出たから
どこにいるか全然わからなかった

すっかり日が暮れてしまって

何となく来た公園のベンチ


そこに君がいた


あぁ…そうか

やっぱり君だったんだね


今でも大好きな彼の命日の今日

君によく似たその猫は


あの日君が好きって伝えてくれた場所にいた


そうだったんだ…
ずっとそばに居てくれたんだね


ありがとう

この日がこんなにも嬉しかったことはなかったよ

ありがとう

愛してるよ