しろんのブログ

詩集と写真

孤独のせい

遠い遠い

世界が遠い


嫌だと叫ぶ声も

苦しくて助けてと呼ぶ声も

会いたいと求める声も

届かなかった


暗い暗い

私の中は

私でもわからないくらい
真っ暗だった

泣いている理由?
消えたい理由?
苦しい理由?

分かっていたらこんなにも怖がっていないよ


差し伸べられた手
励ます言葉
温かい声

こんなにも臆病で怖がりになってしまった私には
それすらも怖くて信じられなくて
そんな優しいものが自分に来るとは思ってなかった

だから逃げた

そして、人に見捨てられる道を進んでしまう

選びたかったわけじゃないのに
いつの間にか歩いている


孤独を感じた時
吐きそうな感情が渦巻く

人は孤独で死ぬんじゃないんだ

孤独が人を死にたくさせるんだ

そう思った時
孤独のせいにして

握りしめたナイフも

ラムネのように噛み砕いた薬も

どれもが不器用で
切ない思い出


面倒臭い私に
頭を撫でてすぐにいなくなる人達

その虚無感が堪らなく苦しい

いつからか
噛み付くような目になったのは
全部孤独のせい

孤独になったのは?

全部私のせい