しろんのブログ

詩集と写真

香り

君の事が好きです
毎日会えるのが楽しみで
君に意識して欲しくて
いつも君の近くにいたんだ
君は全然気付いてくれないけどね

ちょっと濃いめの色付きリップ
目が大きく見えるって聞いたから前髪少し切ったよ
君は全然気付いてくれないけどね

好きな食べ物も
匂いも
ルーティンだって全部知ってるんだから
君は知らないだろうけどね

届かないな
君の心までは
全然届かない

君の好きな人も知ってる
私も大好きな人だ

だから2人が幸せなら私も幸せ

そう思えれば良かったのにな


君の見つめる先に私の姿があって欲しかった
君の見る一つ一つの景色に私が居たかった
優しく握ってくれた手も
私が抱きついた時に高鳴ってくれた鼓動も
嘘じゃないって思いたかった

もう
その手も
その心も
私には向かないんだね

わかってる
私の為といって
君が言う嘘は
私にとっては本当の事になるから

そんな悲しい顔しないで

会えない 時の間に少しずつ君の気持ちが変わっていった
それだけの事
信じ続けた先に
想い続けた先に
なるようにしかならない結果があっても
おかしい事じゃない

そう思える位
私は大人じゃなかった

泣きじゃくって
なんでもするからとすがりついて

そんな事で君と結ばれるはずもないのに


今日もフワッと香る
君の好きな匂い

柔らかくて心地良い匂いに包まれて
涙で滲んだあの頃の景色が蘇る