しろんのブログ

詩集と写真

歯車

鉄のように
熱々のドロドロな僕達は
何にでもなれる

そう思っていた
でも
型に流し込まれて
冷やされて
叩かれて
削られた僕達は

磨かれず
そのまま歯車として押し込まれた

歪な僕らは
ギギギと不協和音を鳴らしながら
削られて
割れて
欠けて

今日もどこかでカランと誰かが落ちた
また誰かがソコに押し込まれる

僕達が動かしてるのは何なんだろう

見上げる先は何も見えないな

今日も甲高い不協和音と耳に刺さる堕ちる音
こんなはずじゃなかった
こんなはずじゃなかった

僕達を歯車の型に入れたのは誰?