鉄のように
熱々のドロドロな僕達は
何にでもなれる
そう思っていた
でも
型に流し込まれて
冷やされて
叩かれて
削られた僕達は
磨かれず
そのまま歯車として押し込まれた
歪な僕らは
ギギギと不協和音を鳴らしながら
削られて
割れて
欠けて
今日もどこかでカランと誰かが落ちた
また誰かがソコに押し込まれる
僕達が動かしてるのは何なんだろう
見上げる先は何も見えないな
今日も甲高い不協和音と耳に刺さる堕ちる音
こんなはずじゃなかった
こんなはずじゃなかった
僕達を歯車の型に入れたのは誰?