しろんのブログ

詩集と写真

蒼い月

1つ1つ

今日も僕は僕を落としていく

我慢していた溜息
肺いっぱいに貯めた黒いものを吐き出す



月と目が合った

なんだか眩しくて
優しい君が羨ましかった

青緑色の澄んだ光で頬を撫でられた
引っかかっていた涙がはじけ飛んだ

涙を流す事も罪深く
落とした僕を探すのも躊躇してしまう

そんな思い込みの毎日に
答えを出すように

はじけた僕の涙は星のように煌めいてくれた


明日また光を浴びれるように
必死に生きた今日

耐えた今日

うずくまって歯を食いしばって
今にも泣きそうな目頭を押さえつけて
何かを護った今日


優しい君ががなぜそんなに眩しかったのか

何となくわかった



疲れて崩れそうな僕を
ちゃんと迷わず帰れるように
怖がらず帰れるように
ほんのりと帰り道を照らしてくれている

そう思えたんだ