1つ1つ
今日も僕は僕を落としていく
我慢していた溜息
肺いっぱいに貯めた黒いものを吐き出す
月と目が合った
なんだか眩しくて
優しい君が羨ましかった
青緑色の澄んだ光で頬を撫でられた
引っかかっていた涙がはじけ飛んだ
涙を流す事も罪深く
落とした僕を探すのも躊躇してしまう
そんな思い込みの毎日に
答えを出すように
はじけた僕の涙は星のように煌めいてくれた
明日また光を浴びれるように
必死に生きた今日
耐えた今日
うずくまって歯を食いしばって
今にも泣きそうな目頭を押さえつけて
何かを護った今日
優しい君ががなぜそんなに眩しかったのか
何となくわかった
疲れて崩れそうな僕を
ちゃんと迷わず帰れるように
怖がらず帰れるように
ほんのりと帰り道を照らしてくれている
そう思えたんだ