閉じていく世界を眺めながら
伸ばしたその手に触れた冷たい声
舞い上がる枯葉に嗤われながら
見上げた空は撫でてはくれなかった
私の涙でも暖かく感じる程に
冷えた世界で
この涙も乾いてしまうのだと寂しく呟く
画面の向こうの温かい光が心地よくて
泣きついてしまいそうになる
全てが許されてしまいそうに思ってしまう優しい場所
でも外を見れば変わらない世界が広がっていく
どうにかして欲しい訳じゃない
可哀想なんて思ってもらいたいわけじゃない
でも知ってもらいたい自分がいて
慰めて欲しい自分がいて
何を守っているのか分からなくて
何を救って欲しいのか分からなくて
なぜか寂しくて
好きな食べ物を食べても
好きな曲を聴いても
好きな景色を見ても
モノクロに染っていく
目を閉じると見える黒いモヤモヤは
だんだん人の形になって私の目を塞いでいく
乾いた空気で喉がカラカラだ
息の仕方も忘れそうになる
黒い壁に絶望を感じて
初めて心に思う
誰か助けてと