しろんのブログ

詩集と写真

正義の剣を

戦いの炎に
真っ暗な街は紅く照らされていた

灯りを求めて人々は
危険だと 悲しいだけだと
知っていながら
その方へと歩を進める

突き出した正義の剣
突き出された正義の剣

お互いに何かを守るため
その切先を相手へ向ける

どっちが先かは分からなくなってしまった
剣を引けば
その剣先は喉をめがけて
真っ直ぐ向かってくるのだろう

どうしてこうなってしまったのか
それを知ってる人も分からなくなってしまうほど
長い長い間
人々の心の闇を
紅い炎が照らしていた

きっとみんなの願いは同じなのに

戦いの炎が消えて
真っ暗な心を優しい太陽の光が照らしてくれる

誰かを守る剣は
不動の誓いとして大地へと突き立てられる

正義を信じる誇り高き心は
正義を希望に誇りは自由に
天へ願い祝福を授かろう

全ての人が笑い合い
祝祭のカンパネラと共に歌い踊る

そんな夢を叶えるため
明日の愛する人
祝福を授かれるように

今日僕は
己が正義の切先を誰かの正義に向かって突き出す