しろんのブログ

詩集と写真

意味と価値

擦り切れそうな日常
存在の意味を
価値を
探しては見つからなくて
絶望して

失望されたように感じて

いつか誰かにも
意味を
価値を
付けようとしていた

自然は生命のリレーの意味を探そうとはしない
自然は生命に見える価値など付けない

その自然に抱かれ生きている私たちは
何故こんなにも
意味を
価値を
探すことに執着してしまうのだろうか

残酷で美しいこの世界に
愛されたいから
愛されていないと思ってしまうから
執着してしまうのか

生まれたその日から
生命は皆祝福されているのに

そうだ 私は
私たちは
この綺麗な景色を綺麗と言っていいんだ
愛したいものを愛して良いんだ

誰かのため
社会の為

そうじゃない

ここに生まれて
ここに在る事を

その事実を愛していいんだ

そして誰かの存在を
在るがままに
愛していいんだ

世界は思ったよりもゆっくり回っているから
1歩引いて見て見てもいい
立ち止まってもいい
前を向かなくてもいい

ただ目の前に見える景色を
心のままに愛せれば
それだけでいいの