喉がカラカラだ
愛情に飢えてるのか
認められたいのか
渇望とはよく言ったものだ
すくい上げた水
手に残る水
零れ落ちる水
それを選ぶことは出来ない
零れ落ちないように
カチカチに固めても
すぐに渇きを満たしてはくれない
零れ落ちた水を
惜しむようにずっと見つめていても
戻っては来ない
そして手に残ったわずかな水も
蒸発してどこかに行ってしまった
私の渇きは満たされることは無い
今手にある水を
すぐに飲むことが出来れば
そう思うのは当たり前の事なんだけど
でも
水が愛に変わった時
すぐに口に近づけることが出来なくなるのは
何故なんだろう
目の前にあるはずなのに
確かに今この手にあるはずなのに
透明で様々な形に変わる不思議なもの
確かにそこにあって
ないと生きて行けなくて
でも不確かで曖昧なもの