あなたはとても綺麗だった
毎日綺麗なお化粧をして
オシャレな香りの香水を漂わせ
モデルのような体型のあなたは
今思えば見惚れてしまうくらい
綺麗な人だった
完璧な人だった
だから私は嫌われてしまったんだと
そう思うしか無かった
あなたには無い正反対の醜さを持つ私は
あなたに失敗したと思わせるには十分だったのかもしれない
醜さに嫌気がさして
醜さを壊そうと
付けた傷は
思った以上に無意味で
虚しくて
愛おしかった
舌の奥のその傷は
今も読み返せる私への手紙
あなたの言葉は
私の身体のすべてを
過去に戻す
懐かしいような
悲しくなるような
死にたくなるような
思い出の言葉