しろんのブログ

詩集と写真

眠れぬ夜は枕が冷たくて

ぽんっと出てきた何でもない言葉
あなたにとってはそうなのだろう

何でもない言葉だから
次から次へと出てくる

ただの言葉のキャッチボールなんだよね


私から見ると
まるで真っ暗な口の奥から
自尊を守る、鋭くてギラギラした刃が
嫉妬に漬け込んだジクジクした針が
途方もない数となって私に飛んでくるようだ

なぜ私なの?


目立たないように隅っこにいた
見つからないように息を潜めた
存在がわからないように空気に務めた


なのに

なのに


なぜ私なの?


心の傷は目では見えなくて
誰にも気づいてもらえなくて

言葉でいくら吐き出しても
同じように身体を傷つけても

化膿してしまった傷は
いつまでも疼く

痒くて
痒くて
叫び声が絶たれてしまくくらい
狂って乱れてしまうくらい

どうにかなってしまいそうだよ

苦しいなぁ


この辛さがみんな同じだなんて
そんな事あってたまるか

この辛さは私だけのもの
痛みを堪え
屈辱に耐え
憎しみを噛み殺したもの

同じものなんて二つとないんだ

だから
どうかまとめないで

この辛さを
この涙を
この傷を

一括りにしないで

どうか
独りにしないで

私はここにいるの

ここにいるんだよ