しろんのブログ

詩集と写真

虚空に時雨が降る時に

何もしたくない自分がいて
動けない自分がいて

でも
何もしたくないわけじゃないんだよ
行きたくないわけじゃないんだ

あの場所に忘れてきたものを取りに行きたい
取り戻したい
思い出したい


朝が怖いなんて
夜が辛いなんて
そんなのもうたくさんなんだ


モノクロの世界に
赤だけが映えて見える

悲鳴だけがハッキリ聞き取れる
怒号だけが心に残る
痛みだけが
心を震わせてくれる

私は変わってしまったのか
世界が変わったのか

ハッキリさせたいけど
どっちでもよくて
知りたくもなくて


ただ、普通になりたくて
普通が、分からなくて

そうやって浪費していく日々が
虚しくて
愛おしくて


必死に生きている証を探した日々は
無駄じゃないと思いたい
無駄なんて言われたくない

私はここにいる
確かに生きている

消えたいのは誰かのためなの
いなくなれば役に立てると思うの

多分違うと思うんだけど



私は止まってる時間の中で
必死に生きているんだ