しろんのブログ

詩集と写真

消えたい心の中で

しぼむような心が辛くて

今日も
僕は何も無いと呟く

愛されたいから
その代わりに僕の心をちぎって渡す

そうすれば次は僕が愛してもらえる


そう思っていた

でも、実際は渡してばかりな気がして

虚しくなった


大きな心を渡したのに
こんな小さな心しか貰えないなんて

みんな僕のことが嫌いなんだ
心なんて渡す価値が無いって思ってるんだ

そう思うと

自分がとても小さくて
汚くて
無力だと感じた


それなら
僕なんていなくなっても誰も困らないよね


そんな自分を認めたくない心の中の僕が
僕を消してしまえと罵詈雑言を撒き散らした

僕を1番虐めてるのは僕だった

お前は愛されるはずない
お前は何も出来ない
そんな事したって誰も見てはくれない

人には言えない酷い事も
僕には言えた


可哀想な僕


でもその罵詈雑言は
現実の僕を守るための言葉だと知ったのは

ずいぶんと最近の話


怖がりな僕と
泣き虫な僕が

現実で僕に認めてもらえない僕を
必死に守ろうとしてくれてたんだ


だから

僕は今
僕を好きになれた

泣き虫な僕も
怖がりな僕も
口が悪い僕も
人のために何かする事が大好きな僕も
誰かを愛せた僕も

みんな大好きな僕だ



僕は心を渡しすぎていたのかもしれない

どこかの映画のワンシーンのように

パンを半分にして渡せばよかった

そしたら僕も何かを満たすことが出来たんじゃないのかな

そう思うんだ


人を愛する事は素敵な事

でもね

その愛する人の中に自分自身も仲間に入れてあげれたら

心の中の自分自身も安心してくれるんじゃないかな


今日も報われなくて消えたいあなたに
僕のこの言葉を贈りたい

「私は私を愛しています」と