しろんのブログ

詩集と写真

春風はまだ少し冷たくて

桜が咲いてから散るまでに

たくさんの出会いに胸を躍らせて
開いた世界に目を細め
尊い別れを惜しみながら

この儚い時間の意味を桜の木に問いかける

手に取った花びらが愛らしい
その花びらを身に纏う桜の木は
何を想いながら その花びらを散らすのだろう


春は人を想う季節
出会いに恋をし
別れを愛おしみ
始まりを託され
終わりを慈しむ

一人一人が自分と向き合い
他人と向き合う季節

あなたは向き合って何を想ったのか
それは桜吹雪を見つめるその背中に問いかけよう