ゆっくりと少しずつ
でも確実に
私の中のコップの水がポタッ ポタッと溜まっていく
気が付いたら満杯になっていた
このコップが急にひっくり返る事はなくて
少しずつ溢れる水は
私の感情をおかしくさせていく
零れた水はみんな拭こうと来てくれる
でもね、コップの方がもう満杯なんだ
今の私のコップは
嬉しいも
悲しいも
寂しいも
悔しいも
何も入ってこない
あるのは 長い間ゆっくりと混ざりあった負の感情
もう最初の色が分からなくなってしまった
コップを無理矢理にでもひっくり返したら
楽になれるのだろうか
それともコップが割れてしまうのだろうか
滴る水を今日も眺めながら
ただただ……虚無へと身体を預けていく