しろんのブログ

詩集と写真

コップの水

ゆっくりと少しずつ
でも確実に
私の中のコップの水がポタッ ポタッと溜まっていく

気が付いたら満杯になっていた
このコップが急にひっくり返る事はなくて

少しずつ溢れる水は
私の感情をおかしくさせていく

零れた水はみんな拭こうと来てくれる
でもね、コップの方がもう満杯なんだ

今の私のコップは
嬉しいも
悲しいも
寂しいも
悔しいも

何も入ってこない

あるのは 長い間ゆっくりと混ざりあった負の感情
もう最初の色が分からなくなってしまった

コップを無理矢理にでもひっくり返したら
楽になれるのだろうか

それともコップが割れてしまうのだろうか

滴る水を今日も眺めながら
ただただ……虚無へと身体を預けていく