しろんのブログ

詩集と写真

積み上がる絶望の墓に添える大輪の花

目を開ける

自分が生きているんだって実感する

この世は地獄だと呟く人がいた

地獄の罰がこの世ならば
私は前世にどれだけの罪を犯したのだろう

この世が幸せと云う人は
地獄の中にどんな光を見つけたのだろう


貫かれた喉
切れた頭上の糸
汚れた手

私には光など見えなかった

私に残るのは

合わせた手と
擦り切れた膝小僧
血の滲んだ額

それだけだった


天に還り戻らない所をみると
あなたはさぞ幸せに過ごしているのでしょうね

そんな下衆の極まれり戯言を抜かす


それでも見返りが欲しかったのだ

こんなにも耐えたその報いを
こんな私にも世の優しさが欲しいと

そう想わずにはいられないほど
余裕がない私に

誰かがくれる1輪の花
集まり揃った大輪の花

それは只の愚かな私に送られた
救いの言の花

それはこんな私に有り難し
救いの言葉

平に
平に感謝を

一心の心で伝え申し上げる
ありがとう