しろんのブログ

詩集と写真

闇の中で

暗い 暗い
明けない夜に

押し込められた声を
胸に抱くと

孤独の中から気持ちが溢れて
舞い上がって包まれていく

真っ黒に塗られたメモ帳
口を塞いで出した声
震えた身体を抑える手

何一つ 誰にも伝わらないまま
闇に怯える

目の前が暗いから不安なの?
不安だから暗く見えてしまうの?

独りの夜はこんな気持ちが溢れてくる

溢れた涙が濁っていく

不器用な指先で言の葉を飛ばす
悲鳴のような言霊を闇に叫んだ


そっと感じた誰かの体温
光は見えないけど確かに感じた安心感
立ち止まってうずくまってもいいと思えた

闇はまだまだ濃くて先は見えないけど
こんな場所でも
この温かさがあればきっと大丈夫
そう思えた