暗い 暗い
明けない夜に
押し込められた声を
胸に抱くと
孤独の中から気持ちが溢れて
舞い上がって包まれていく
真っ黒に塗られたメモ帳
口を塞いで出した声
震えた身体を抑える手
何一つ 誰にも伝わらないまま
闇に怯える
目の前が暗いから不安なの?
不安だから暗く見えてしまうの?
独りの夜はこんな気持ちが溢れてくる
溢れた涙が濁っていく
不器用な指先で言の葉を飛ばす
悲鳴のような言霊を闇に叫んだ
そっと感じた誰かの体温
光は見えないけど確かに感じた安心感
立ち止まってうずくまってもいいと思えた
闇はまだまだ濃くて先は見えないけど
こんな場所でも
この温かさがあればきっと大丈夫
そう思えた