浅い眠りの夜と朝の間
曖昧な光に照らされる埃に
おぼろげな音の音色
変わらない日々と
変わらない憂鬱
ふわふわと眠りながら
海を見つめる
太陽と空のあいだ
かすかに見えた世界に
憧れていいのだろうか
伸ばした手は紅く透けいく
また夜が来れば
海は真っ暗になる
月が明るく照らしてくれるほんの僅かな時間に
白い砂を蒔いた
白銀にきらめく音色をいつかこの声に重ねよう
月と海を抱いたこの世界に
小さな光をちりばめよう
笑う木々達に
無慈悲な時に
あの日の魔法をかけよう
いつかの音色を
いつの日か
奏でよう