しろんのブログ

詩集と写真

愛の雫

君と過ごす時間が当たり前になって
どれくらい経つのだろう

当たり前のように一緒にいて
当たり前のように触れ合って
当たり前のように唇を重ねるようになって

きっと君がいなくなってしまったら
自分ではどうしようも出来ない程の
大きな大きな穴が空いてしまうのだろう

一生一緒に居てくれる安心感と
明日突然居なくなってしまいそうな不安が
交互に湧き上がってくる

その波がとても辛いんだ

不安を無くそうと
君を試すような事も沢山してしまったね


不安から逃げるために
君から逃げようとした事もあった

君にずっと見ていて欲しくて
可愛い仕草を勉強した

君にずっと見ていて欲しくて
君が少しでも目を逸らすと激昂した

君にずっと見ていて欲しくて


君を独りにしてしまいたいと思ってしまった



すぐには一杯にはならない愛情のバケツを
すぐに満たして欲しくて
君には我儘ばかり言ってしまった


それでも君は
今日も1滴
また1滴と

愛情の雫を落としてくれる

私の喉はカラカラだけれども

何年も何年もかけて
私を満たしてくれるのだろう

このバケツが溢れるその時は
君と抱き合って眠りたい