雨の日の君は楽しそうだ
気分は乗らないし
濡れたくないし
傘とか持ちたくないし
何よりいつも通りのルーティンが組めなくて嫌になる
僕はそう思うから
雨の日は嫌な気持ちにしかならなかった
けれど、君はこう言った
濡れるのも
傘を持つのも
気分がいつもと違うのも
特別な感じがすると
そう言った
雨の日は特別なんだって
いつからだろう
その特別が煩わしいと思うようになったのは
そう……小さい時は雨は特別だった
雨具を使えるって はしゃいでいたっけ
特別を怖がるようになったのは何時からなのだろう
ルーティンって言葉が
実は日常を作業化している言葉に変わっていってるのかもしれない
日常の特別が
自分の世界の幸せに繋がるのだとしたら
僕はだいぶ損な事をしているのかもしれない