しろんのブログ

詩集と写真

命の手紙

まだあなたが赤子の時

誰の助けがなければ生きていけなくて
ほんの数秒目を離すだけで命が危なくなってしまう

あなただけじゃなくて
みんなそうだった

この世に生まれるだけでも
それは100%じゃない

赤子の時はみんなそうだった

そうだった…のかな


今もそうじゃないのかな
誰かに助けてもらえなければ生きていけなくて
孤独を感じると命を捨ててしまいたくなってしまう

明日を迎えることも100%じゃなくて
この手にある命を必死に掴んでる

手放したいって思っていても
今日の今まで必死に掴み続けていたその命

耐えて
耐えて
我慢して
歯を食いしばって
悔しさで心が震えて
止まらない涙を
何度も
何度も
その手で拭った

諦めたかった
逃げ出したかった
投げ出したかった
誰かのせいにしたかった

そう思っても
ずっとその手に包み込んでいたもの
離さなかったもの


生きてるだけで偉い

そんな思いをしても
今も生きているあなたを

生きていてくれて嬉しい
そう思うんだ

ありがとう

生まれてきてくれて
今日まで生き続けてくれて

ありがとう