なにものかになりたかったよ
でもね、なにものにもなれなかった
役割という居場所が欲しくて
地位という盾が欲しくて
代わりが居ない優越感に浸りたかった
弱くてありきたりで
なんなら「普通」にもなれない僕は
強がって
見下して
自分を守ることしか出来なかった
酷い人間になってしまった僕を
君は相変わらず隣にいてくれた
お手本を見せてくれるように
君は僕を 僕自身を
受け入れて 認めて ここに置いてくれた
なにものにもなる必要なんてなかったんだ
僕はすでに僕だったんだ
その意味を理解して
受け入れるまでは時間がかかったけど
その時間までも君は包んでくれた
ありがとう