しろんのブログ

詩集と写真

見つけた

大衆の中で呟いた
誰にも聞こえないように小さな声で

助けてと呟いた

誰かに頼らないと生きていけないのに
誰かに頼るのがとても怖かった
生きるのが怖かった


自分は悪くないとわかっているのに
悪くない事が悪いようで

何か悪い事を見つけとうと
目に止まったのは
自分の存在だった


声にならない声を
伸ばすたびに傷が付く腕も
震える足も
止まらない心臓も

全てがあなた自身なんだ

怖かったね
もう大丈夫だよ
独りじゃない

私がそう言われたかったから

その言葉で

言われたかった言葉で

あなたの全てを包みたい