しろんのブログ

詩集と写真

愛に理由なんて

ご飯を食べながら
涙ぐむ君

どうしたのかと聞かなくても
わかってるよ


毎日の辛いに耐えて
逃げ出したくても
どうしても逃げられなくて

擦り切れそうな心を擦りながら
つま先をぼんやり眺めながら家路に着く

ボロボロで穴だらけの心の扉を
必死に閉じて
一日中
毎日毎日

心を守ってきたんだね



家に着いて
出てきた心は
とても怯えていて
ひりつく警戒心がとても悲しく見えた


抱きしめると震える心
慰めると溢れる涙

どれだけの我慢をしてきたのだろう


君の心は僕には分からないかもしれない
理解なんて出来ていないかもしれない

でも
それでも僕は
泣いている君を
震える君を
傷付いている君を

放ってはおけないんだ


君を抱きしめる理由は必要かな



必要ならこの口付けでわからせてあげる