しろんのブログ

詩集と写真

2023-01-01から1年間の記事一覧

秋の夜長

あなたにそっと寄り添える この距離感が愛しくて感じる体温が優しくて顔を埋めて包まれる この時だけは世界があなたに染まるようこの身体全てが触れていたいと そう願わずにはいられない 心地よい温もり 虫の音色とあなたの吐息 耳元の鼓動が心を落ち着かせ…

終わりに憧れを抱くこの渦巻く穢れた世界から せめて綺麗なままで去りたいとあるいは 自分という恥ずかしい存在を 無かったことにしたいとあるいは 誰かの為になるならばあるいは 虚無の時間から逃げるためあるいは 自分の心を守るため人は終わりを知り 終わ…

葛藤

少し前の話いつも気を張り巡らせていた頃 所作の一つ一つが監察対象だった頃まとわりつくような 押し当ててくるようなそんな視線のなかで生活していた食べるものも味が分からなかったから 何でも良かった景色もモノクロだったから 見渡すことをやめていた音…

包む心

夜はすっかり寒くなって暗くなるのが早くなると どこか寂しくなってくる早く帰りたくなっちゃうのは 秋のせいなのかな 深呼吸をすると ひんやりとした空気が喉を撫でる今日も疲れたと 寝る間も惜しんで働くあなたに温かさを送りたい疲れた身体に何もしてあげ…

大好き

いつもの場所 大好きな場所おかえり ただいま おはよう お疲れ様そんな言葉が飛び交う場所辛い時 弱った時にポツリと弱音を言える場所何気ない1人の食事が 食卓を囲んでいるような気持ちになる 1人で見た景色が みんなで並んで見ている気持ちになるそんな場…

自分の居場所がわからなくなってさ 明日の迎え方も分からなくなってさ生きてるだけで十分なはずなのに生きることってそれだけで大変なのにそれ以上になんでも出来てしまう人がいると自分がわからなくなってくる私の好きな道の先には 追いつけないような場所…

背中

ポツリと呟く 溜息にも思えるあなたの言葉毎日頑張ってるあなたは 今日も誰かの心配をしている自分が1番休みたいはずなのに 1番頑張ってるって言いたいはずなのに 頭を撫でられながら抱きしめてもらいたいはずなのに誰よりも前に立って お腹に力を入れて 前…

横顔

遠くを優しく見る君はとても綺麗だったきっと私が思ってる以上に君は 傷付いて 心を配って 誰かを庇って言葉に出来ないような 色んな出来事を乗り越えてここにいるんだねこうして生きているだけでも 遠回りしたり 間違えたり 認めてもらえなかったりして疲れ…

十三夜

時折 乾いた風が頬を撫でる もう秋なんだね夜 窓を開けて 虫達の声を聴きながら眠るのが好きだった賑やかなんだけど 何処か落ち着く透き通った音小さい星まで見える夜空 虫達の声に合わせて瞬いてるように見える とても神秘的で優しい時間今日も疲れたね 明…

見上げる空に

外に出れば否定されるんだ 話も通じなくて 言っていることも理解できないやここにいる時だけは 安心出来る私が私で良いと許されている気がする生きてる事はとても辛くて 悲しくて 痛くてそれでも一瞬だけでもいいからと 優しさや 温かさを求めて息をしてみる…

いつもよりも

ただいつもより寂しくて ただいつもより愛しくて ただいつもより心細くて頬を伝う涙はいつもよりも冷たくて それなのにあなたの言葉はいつもよりも温かく感じてぽろぽろ零れる言葉独りぼっちが怖くて隠した心空っぽにならないように蓋をした心 いつか この苦…

愛の雫

君と過ごす時間が当たり前になって どれくらい経つのだろう当たり前のように一緒にいて 当たり前のように触れ合って 当たり前のように唇を重ねるようになってきっと君がいなくなってしまったら 自分ではどうしようも出来ない程の 大きな大きな穴が空いてしま…

❄️

※しろんの作った詩ではありません何があっても生きて 何が起きても生きて今日から僕は生まれ変わるまだ雪が残る グランドに立ち深く深く息を吸い込むそうさ 春を待って咲いた雪割草 そうさ……たたずんだまま 前を向くことを忘れた僕だって何があっても生きて …

好きで好きで膨れ上がった感情は 憂鬱と鬱憤でおかしくなりそうあなたの行動がわからなくて 不安でいちいち検索に 空白 気持ちをつけて聞いてみるそんなので分かるわけないのに こんな気持ちが愛だなんて思いたくないよ誰かと楽しそうに話すあなたも 誰かに…

意味と価値

擦り切れそうな日常 存在の意味を 価値を 探しては見つからなくて 絶望して失望されたように感じていつか誰かにも 意味を 価値を 付けようとしていた自然は生命のリレーの意味を探そうとはしない 自然は生命に見える価値など付けないその自然に抱かれ生きて…

正義の剣を

戦いの炎に 真っ暗な街は紅く照らされていた灯りを求めて人々は 危険だと 悲しいだけだと 知っていながら その方へと歩を進める突き出した正義の剣 突き出された正義の剣お互いに何かを守るため その切先を相手へ向けるどっちが先かは分からなくなってしまっ…

雪割草

昔、文通をしていた人がいた文通と言ってもメールでのやり取りなんだけどその相手の人はとても優しくて あの人の書く言葉は まるで今隣に居るかのように 私の欲しい言葉を綴ってくれた何通も何通も言葉を交わした 小さな出来事から 人には言えない悩みまで …

恋の先に

あなたの言葉から滴る愛が私の喉を潤すの渇望していた震えるほどに嬉しかったあなたの愛が零れないように 大事に大事に両手ですくうその言葉が私に向いていないとしても 私はあなたから生まれたその言葉で満たされるそれだけでいいの溶けるような口づけも 熱…

弱者

弱い自分が嫌で強くなろうとした何を言われても傷つかないし どんな事でも言い返せる 言い負かすことだって出来る 逆境に立っても折れぬ心 失敗なんて知らない どんどん前へ進むんだそうなろうとした いつの日からか 僕は心が分からなくなってしまっていた …

私なりの

生きていたい それはどんな時に思うのか考えた君の笑顔が可愛かった時 好きなものを一緒に感じたい時 君が1人ではどうしようもなくなった時生きていたい時いつも君がいた私はきっと誰かのために生きている 誰かがいるから 生きていたいと思えるんだと思うじ…

命の手紙

まだあなたが赤子の時誰の助けがなければ生きていけなくて ほんの数秒目を離すだけで命が危なくなってしまうあなただけじゃなくて みんなそうだったこの世に生まれるだけでも それは100%じゃない赤子の時はみんなそうだったそうだった…のかな 今もそうじゃ…

色彩

透明な世界何もかもが透き通る世界で 私の言葉も届かない命を吹き込むように 色彩を飾っていこう泣いては蒼に 怒りは緋く 祝祭の福音と共に輝く白銀の光 人々の慰めの黄昏に心を許し 深緑を仰ぎ 深海色に落ちていく明るく色付いていく世界に抱かれる喜びに …

ねえ、もしも

もしも この背負ったものを全て捨てられたら 僕は笑えるのかなもしも 他の誰かの心を真似できたのなら 僕は笑えるのかなもしも 僕の存在が愛されるものなら 僕は笑えるのかな心の奥のぽっかり空いた穴 何かが穴に吸い込まれるように 乾いていく 枯れていく …

歩み

進んでも進んでも変わらない風景周りにいた人達はどこか遠くに行ってしまった変わらない風景に嫌気が差したのか 誰もいない孤独感に耐えかねたのか僕はいつしか 足元の道しか見なくなっていた空が青いのも 植物が緑色なのも忘れて 鮮やかな世界がモノクロに…

ものさし

あの頃は生きてていいって示したくて 結果を出すことだけに執着していたきがするでも ものさしの少なかった私は 1本のものさしで人と比べて いつも絶望してた人とは比較してもいいと思う 比較する広さと それを認めて じゃあ自分には何ができるのかそう自分…

輪廻

それはたった一言だったのかもしれない みんなのたった一言は集まれば大きな力となる世の中には自分にとって良い人も悪い人もいる でも 悪い人に3人でも囲まれれば この世は地獄になるそれは周りからすれば些細なこと誹謗中傷の裏側には守りたい自分のプライ…

心の中の黒い所

たまに分からなくなることがあるんだ私なんかに優しくしてくれる 私に声をかけてくれる 私なんかにありがとうと言ってくれる人に嫌われないように 普通と思われるようにみんなの顔色を伺って その場の最善を素早く選んで 失敗して落ち込んですこしは慣れてき…

有限の時

いつも笑顔の君はどのくらいの長い 長い夜を たった1人で過ごしたのだろう膝を抱えた君は どんな想いで どんな時を過ごしたのだろう未来が広がってるなんて それが明るいなんて どうやって伝えればいいのだろうそれが一生かかるかもしれない それでも僕は 君…

添い寝

ゆっくりと揺れる光を見つめては 無防備に眠る君がいる君の腕に収まって眠るのが とても幸せなんだいつも自信満々の君は 眠る時だけ弱気になる僕とくっついてないと寝れないみたいだ初めは僕から言っていたのに 最近は君から言ってくるようになった 子供を寝…

七夕

貴女をお慕いしています貴女の妖精のような声が好きだ 貴女のふんわりとした笑顔が好きだ 貴女の絹のような髪が好きだ 貴女の宝石のような眼が好きだ 貴女の月明かりのような心が好きだ愛しい気持ちが溢れて止まらないこんなにも私に与えてくれた人 私を救っ…