しろんのブログ

詩集と写真

さざ波の中に君を探す

優しい さざ波の音を聞きながら 静かに目を閉じる まだちゃんと覚えてる恐怖も 後悔も 絶望も年を数える程に 花が少なくなってるように感じたそっか… こうして忘れられていくんだね 寂しさを感じながらも そうやってみんな前に進んでいったんだって思えば な…

生きてるだけで偉い

「生きてるだけで偉い」きっとこの言葉は 人の生活の中で比べたら 当たり前だろと言う人もいるのだろうそれ以上に色々な事を頑張ってる だから生きてるだけで褒められるのなら この日々の努力はなんなのかそう 思っているのかもしれない でもね 生まれた時に…

武る器と凶い器

人は言うこれだけの傷なら大丈夫って直ぐに治るからそう言って立ち去るんだあちこちには小さい小さい傷がたくさん治っても直ぐに新しい傷が出来るんだ 痛い…と言うよりは うんざりなのかもね 誰も傷跡には気づいてくれない 知ってる? 古傷の方が疼くと痛い…

吐き出す頭の中の戯言

苦しい物語を書く度に ため息が出るあなたの心の中を描きたいのに こんなにも私は無力で 何も掴めないこの手が酷く憎い人間って文字はね 私は支え合ってるなんて思わなかった善と悪の道の間に在るもの それが人間なんだって そう思っていた昔は下ばかり向い…

月明かり

ビー玉のような月を掴もうと 両手を広げ高く高く背伸びをした私の憧れとか夢だとか全部を詰め込んだ月は いつも満月を見せてくれる訳じゃないんだね細くなったり 見えなくなったり 隠れてみたり 赤くなったり 薄くなったりでもずっとそこにいるのが月なんだ…

雪の降る帰り道

雪の声はとても綺麗だった透き通るような染み込むような 包まれるような しんとした声耳をかする白い華の囁きは くすぐったいような 懐かしいような風で遊ぶ花びらは きらきら しゃらしゃら 舞い踊るように歌ってる今年もまた雪が降る 気まぐれに でも確かに…

硝子の心

我慢をした 我慢出来て偉いねって言われた泣かなかった 泣かなくて強い子だねって言われたとりあえず人前ではニコニコしていた 明るい子だねって言われた分からない事を聞いてみた 馬鹿な子だねって言われたやりたい事を言ってみた 無理しなくていいんだよっ…

眠れぬ夜は枕が冷たくて

ぽんっと出てきた何でもない言葉 あなたにとってはそうなのだろう何でもない言葉だから 次から次へと出てくるただの言葉のキャッチボールなんだよね 私から見ると まるで真っ暗な口の奥から 自尊を守る、鋭くてギラギラした刃が 嫉妬に漬け込んだジクジクし…

転生

生まれ変わりたい今とは別な場所今とは別な仕事今とは別な身体声は……可愛い声がいいな そしたらきっと何か変わるのだろうか 自分ではどうしようもないこと変えられたんだけど変えなかったもの 変えれなかったもの1歩踏み出せたもの 諦めたもの 私の後悔がこ…

穢れた世界に花束を

美しい海が汚されるように 静寂な森が荒らされるように むやみやたらに命を狩るように人は綺麗なものを汚したがるあなたの心だってそうされたのでしょう?心が綺麗な人から順番に傷つけられる 一生懸命な人から順番に笑われる 弱ってる人から順番に責められ…

虚空に時雨が降る時に

何もしたくない自分がいて 動けない自分がいてでも 何もしたくないわけじゃないんだよ 行きたくないわけじゃないんだあの場所に忘れてきたものを取りに行きたい 取り戻したい 思い出したい 朝が怖いなんて 夜が辛いなんて そんなのもうたくさんなんだ モノク…

その先に見えたんだ

あなたに出会った その時から私は恋をしたんだあなたに見てもらいたくて 知ってもらいたくて 必死だった いつしかあなたの幸せを願うようになった あなたの涙を拭きたくなった あなたの笑顔を護りたくなった 愛する意味を知った 恋とか愛とか そこよりももっ…

甌穴

永遠とも思える長くて寒い夜に このまま飲み込まれてしまいそう夢にまで押し寄せてくる現実が とても怖くて 憂鬱で目を閉じるのを躊躇ってしまう 努力を笑われる 結果を奪われる 工夫が奇異なものと捨てられる流れに乗れずクルクルと 夜の川をクルクルと抜け…

指先と夜の淵

ねぇ笑って見えてる?君から見て僕は笑えてるかな なんでそんな事聞くのかって?君の目に孤独が見えたから 引き寄せられるように 繋がるように僕と君は指先を合わせる 分かってもらえると思っていた 分かると思っていた でも君の孤独と 僕の孤独は違う場所に…

百薬の長は愛だと信じたい

いつもとは違う自分の身体に戸惑う 得体もしれない なにかに この身をどうされてしまうのかただただ怖くなる自分で自分を助けることが こんなにも大変で 自分で自分を慰める事が こんなにも心細かった誰かの温もりが欲しいそれで治るなんて思ってないけど 当…

混ざりきらない感情を上から見る

ふわふわと ふらふらとタダヨう タユタう苦しくもないんだ 浮いてるだけだから楽しくもないんだ 浮いている だけだから ぼんやり見つめる空は 綺麗なのかもわからなくて周りからは綺麗だと言う声が聞こえるけれど それがわからなくてみんながわからないから …

銀世界には光が降り注ぐ

みんなを包み込むような白くふわりとした世界 誰もが立ち止まりほっこりとした笑顔になっていく 優しい世界それでもその世界は暖かいから 時々溶けてしまいそうになる時々凍てついてしまう時もあるそんな世界を護ってくれていたのは あなたでした溶かさない…

笑顔の仮面

僕の涙が花になったら 僕の苦しみが星になったら 僕の痛みが虹になったらこの傷も意味があったのかな胸の傷 背中の傷 腕の傷 目の傷 喉の傷 耳の傷 脚の傷心の傷 全てが何か意味があって刻まれてて君を幸せにするためのものであったのならそれでいい いいわ…

逃げてもいい

軽やかな足取りで何も無い道を歩いていく青が広がっていく風が舞い上がっていく弾ける水しぶきが空を飾る 何も無い僕はこんなにも自由だった自分で決められる事が少なすぎる大人になって僕は嫌だと逃げ出した 誰が決めたか分からない常識も「みんな」ってい…

愛に染められて

あなたを想う事が いつの間にか私の生きる意味となりあなたを愛することが 私の誇りとなった 寒凪の日にキラキラと舞う六花の花 それはとても美しくて 優しくて 私の腫れた目をそっと撫でてくれたあなたのその声が私を包み込み 愛に抱かれる意味を知った あ…

溢流するのは名も無き感情で

なんだろう出処も分からない何処に吐き出せば良いかも分からないジクジクと ヒリヒリと 私の身体の中を這い回るように こぽこぽと湧き上がるように ゆっくりと広がるように 苦しいなぁ…… とにかく吐き出してしまいたいけど 誰かに渡す訳にはいかなくて 誰か…

刻まれた傷は無くなることはない

何も無い 何も無い部屋に色とりどりの錠剤は 1つ 1つと不安を満たしてくれる飛べるはずもないのに 飛びたいなと呟く茶色いマーブルに染まったパジャマを来たまま あの時大好きだった歌を聴いては 生きろと否定される 社会に置いていかれて 心はポツリと転が…

愛を見る

あなたの愛が知りたくて 確かめたくて あなたを困らせる事ばかりしていたただ心の中が不安なだけなのに 口に出そうとすると 不機嫌な言葉になってしまうんだ怖い怖いと狼狽え 疑心暗鬼に閉じ込められるそんな私が1番恐ろしい者じゃないだろうか 1番近いと思…

あなたが世界を飾る

なんでだろう今日がこんなにも寂しいのはどうしたの?って心に聞いてもぽそりと消えそうな声 こんなにも日常に人がいるのに 寂しくなるのは何故だろう1人の時よりも 独りの時がこんなにも寂しいのは何故だろう 「存在意義が必要かい? ここに君がいる それじ…

それでいい

波のように 行ったり来たり落ち葉のように ひらりふわり掴みどころのない心は ふらりふらりと逃げていくそれでいいじゃないか 我慢したくないなら しなくていい泣きたいなら 泣いていい1度決めたことを 諦めてもいい未来のために生きなくていい 今を生きても…

ただ夕日が綺麗だっただけ

帰り道を一緒に帰りたくて 普段は待てない2時間を ずっと待っていたんだ喜ぶ顔が見たくて 帰りに一緒に食べたくて お菓子も作ってきた僕にとっては帰り道は特別な時間 誰にも邪魔されず 君を独り占めしてるような そんな時間なんだでも君は少し素っ気なくて …

恋焦がれて恋衣

孤独をも感じさせるような冷たい夜に あなたの暖かさを頼りに手を伸ばす あなたに寄り添えるこの時間こそが 生きる理由のように思えたやっと息が吸えるように 私の奥の方に火が灯るあなたを想う気持ちが衣のように 身体を包み込む暖かいような 切ないような…

白い吐息はおぼろ雲のように

吸い込んで吐いた吐息は溶けて消える透き通るような風の中で僕は誰にも聞こえないように疲れたと呟いた ヨレヨレになった服も じんじん痛む脚も その理由も分からないまま夜になった 思い出せるのは 重圧を感じた瞬間の一コマそれだけが頭の中をぐるぐると駆…

付和雷同

不器用な私も 怖がりな私も 泣き虫な私も すぐに傷ついてしまう私もそれが私なんだって そう思うようにしていた自分を好きになること 自分らしく生きることはとても難しくて誰かに合わせて生きる方がよっぽど楽で だからみんなに嫌われたくなくて たくさん我…

三猿の手

辛い事があっても 悲しい事があっても 腹が立つ事があってもそうやって笑う君周りからはさ、メンタルが強いとか いじられるのが好きだからとか他人に興味がない だとかそんな周りからの都合の良い解釈で 決めつけられてしまうね ホントは 何も無かったふりを…